シンプルなプラチナ買取

人気ブランドが店にないとき、消費者は買い控え、他の店舗に行ってしまうかもしれない。 消費者が店全体の価格水準を評価する際の基準とする、Mのホイップ・クリーム、Hのケチャップ、Kのスープといった人気ナショナル・ブランドについては、小売業者は在庫を切らせないばかりか、しばしば赤字になろうとも、販促をかけなければならない。

小売業にとって、理屈ではPBのほうが、1個当たりの利益が上がるとしても、これら商品には(P・Cのチョコレート・チップ・クッキーのような一部例外を除いて)ナショナル・ブランドほどの集客力がない。 PB製造によるメリット、デメリットを考えたとき、ナショナル・ブランド・メーカーはどう対処するべきだろうか。
PB向け商品をまだ製造していないメーカーに対して、筆者の勧告は明快だ。 SはPBをあまりに強調しすぎたため、80年代後期には店舗の品揃えが不完全だという非難を浴び、来店客数が落ち込んで利益を圧迫することになった。
90年、同社はSブランドを中核とした店舗内店舗コンセプトを掲げ、電気製品では自社PBと合わせて、ナショナル・ブランドを網羅した品揃えを強化することになった。 ナショナル・ブランド・メーカーの中には、生産設備の稼働率が下がると、使うためだけにPBの製造に応じるところがある。
このような状況ではPBの製造が魅力的に映っても無理はない。 気をつけてほしい。
このような会社にとって、一時的にはこのシステムは都合がよいかもしれないが、PBの製造は麻薬のようになりかねない。 生産設備の余剰をまかなうためにPBをつくり始めたメーカーは、じきに自社ブランドの市場シェアが少ないカテゴリーで、PBの注文を取り出している自分の姿に気づくことになる。
この段階になってもまだ十分正当化できるように思えるかもしれない。 なるほど製造担当マネジヤーは、PBをつくれば生産設備の余剰分を使い切れるうえに製造経験を積み重ねられ、製造単価や流通単価も下げられると言うかもしれない。
HがPBのベビー食品では大手製造元となっているという例もある。 坂を転がり落ちていくことはたやすい。
次の段階では、そのメーカーにとって、ナショナル・ブランド販売の生命線となっているカテゴリーでも、PBをつくるようになる。 結果的にそれが消費者の購買意欲をそそるのである。

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